「ユメアト探訪」のまとめ

旅日記

Twitter (@yumeato_net) で発信している旅の記録をまとめて目次にしました。

ユメアト探訪で出会って感銘を受けたもの

足跡

ユメアトを楽しむ

地図から適当なユメアトを選んで出かけて行って、現地で「固有名」の痕跡を探して写真に収める。そして、その痕跡の主が関わった別のユメアトを次の目的地にする。ユメアトの基本的な楽しみ方はこれだけです。

そのようなつながりを辿ることで、時代やジャンル、様々なものを飛び越えながら、そして新鮮な発見を経験に刻みながら、旅をすることができます。

この文章を書いている時点で、管理人の @marubinotto は半年ほどユメアト巡りの旅を実践していますが、このような仕組みを利用しなければ決して辿り着けなかったであろう目的地にいくつも遭遇しています(例えば、長野県伊那市高遠町。ここに辿り着くまで、全く知らなかった場所。「さくら名所100選の地」にも選ばれているとても綺麗な山間の町)。

場所だけではなく、自分の興味だけで行動していたら決して知り得なかった歴史上の人物や出来事など、ユメアト巡りはそのような偶然の出会いの宝庫です。

管理人自身、つながりを辿る旅を続ける内に、自分の中に自分だけの文脈ができて、新たなユメアトをより深く楽しめるようになっていることに気がつきました。なんの変哲も無い路地に、誰にも気付かれずひっそりと立っている石碑でも、自分の足跡につながるものであれば、宝物を発見したような気持ちになれます。そんな感じで、旅を重ねるごとに、より深く「土地の記憶」を読めるようになるはずだと期待しながらユメアト巡りを楽しんでいます。

さて、ユメアト巡りに熟練してくると、いろんな不満が出てくるかもしれません。特にユメアトの情報自体は管理人がせっせと人力で登録しているので、足りない情報や間違った情報があるのは避けられません。ユメアト情報をどうやって育てていくかというのは、今後色んなやり方を模索しながら試行錯誤していきたいと考えていますが、とりあえず現状では現地に訪問した皆さんの報告などを頼りにしてデータベースを拡充していきたいと考えています。

というわけで、単純にユメアト巡りを楽しむという事以外にも、このユメアト・プロジェクトに参加する方法がありますので、以下で一つ一つ説明していきたいと思います。

まずはサインインする

まずはサインインをしないと何事も始まりません。 https://yumeato.net にサインインしてご自身のアカウントを作ってみて下さい。現状ではGoogleアカウントでサインインできます。

サインインしなくても、地図上にあるユメアトの情報や、ユメアトを訪れた人の投稿などは見ることができます。サインインの前にどんな情報があるのかなと一通り眺めてみるのも一興です。

アカウントを作ると、ユメアトの写真を投稿したり、自分の旅の履歴や足跡グラフ、最長連鎖などを見ることができるようになります。

ユメアト巡り

1. 最初の目的地を決める

手っ取り早いのは、地図上の現在地から最も近いユメアトを選ぶことです。たまたま行く予定のある場所でユメアトを探しておくのも良いかもしれません。

あるいは、最初は色んなユメアトの情報を見ながら、自分の興味とマッチしそうな場所を選択するのも良いでしょう。

当たり前ですが、京都はユメアトの宝庫。

もし、「近所にいいユメアトがあるのに地図上にのってないぞ」なんてことがありましたら、是非運営チームまでお知らせ下さい。

2. 現地に出かける

ユメアトを選択したら、そこに出かけていきます。単に出かけるだけでも色んな発見があります。道中を楽しみましょう。

駅近だと思ったら、とんでもないところに来ちゃった感。

3. 現地で「固有名」の痕跡を探す

さて、ここが一番楽しくてトリッキーなところ。現場で「固有名」の痕跡を探します。

「固有名」とは、ユメアトで起きた出来事になんらかの形で関わっていた人や場所の名前のことです。各ユメアトのページを開くと固有名の一覧を見ることが出来ます。

固有名の一覧。人物の名前だけではなく「愛宕山」のような場所の名前も。

痕跡の例として、例えば、

のような感じで、名前そのものが発見できれば分かりやすいですが、常にこんな分かりやすい痕跡が発見できるとも限りません。痕跡かどうかの判定は各旅行者に委ねられていますが、目安としては、

  • その固有名が書かれている石碑や看板などの文章。
  • その人物の石像・銅像など。
  • その人物が直接関わりを持った人工物。
  • 川や山などの地理的な固有名の場合は、それが含まれる風景。

などが挙げられるでしょう。

痕跡らしきものを見つけたけど、ユメアトの情報にその固有名がないよ?

申し訳ないことですが、十分あり得ます。ほとんどのユメアト情報はネットや書籍で分かる範囲の情報を寄せ集めたものなので、運営が把握できていない固有名は大量にあると思われます。そんな痕跡を見つけた場合は、「こんな固有名の痕跡があったよ」ということで運営チームにお知らせ頂けると大変助かります。

あるいは逆に、ユメアト情報に固有名がのっているけど現地でその痕跡が見つからないということも普通にあり得ます。例えば、現地ではなく史料上に現れる名前などです。そのような、現場に痕跡を残していない名前でも、他のユメアトからのつながりを作るという役割を果たすのであえて載せているものも少なからずあります。

4. 写真を投稿する

写真の投稿は以下の二箇所にあるカメラアイコンのボタンから行えます。

ユメアトが選択されている場合はそのユメアトへの投稿になりますが、選択されていない場合は写真の撮影位置に近いユメアトの候補一覧が表示されますので、そこから相応しいユメアトを選びます。

位置情報を参照するため、投稿できる写真のフォーマットには限りがあります。投稿できるのは、今のところ位置情報を含むJPEGファイルのみです。カメラの設定にご注意を。投稿できるかどうか現地で試しておくことをお勧めします(帰宅してから投稿できないことが判明したら悲しすぎるので)。

写真は必ずしも現地で投稿する必要はありません。位置情報と撮影時間は、写真に含まれているものを利用しますので、いつどこで登録しても、訪問当時の写真として登録されます。

写真に固有名の痕跡が含まれる場合は、投稿時にチェックするのを忘れずに。

5. 次の目的地を決める

連鎖旅が醍醐味のユメアトですが、実際に「つながりを辿らなければならない」という縛りがあるわけではありません。どのタイミングでどのユメアトを訪れるかは基本的に自由です。

それでも連鎖を伸ばしてみたいと思った場合は、「連鎖」ページを開いて、最長連鎖の最後に発見した痕跡を確認します。

このケースでは、連鎖の最後に《ウィリアム・アダムス》と《徳川家康》の二つの固有名が見えます。試しに《徳川家康》の方をクリックしてみると、

こんな感じで《徳川家康》が関わったユメアトの一覧が表示されます。これらのユメアトの中でまだ訪問していないものを次の目的地にすれば連鎖を伸ばすことができます。

あるいは「足跡」のグラフを眺めて、今までの足跡から枝分かれするような目的地を探しても面白いでしょう。

グラフの中で終端となっているグレーの点を探して、その固有名から次の目的地となるユメアトを選びます。

6. 出来上がった足跡グラフを眺める

足跡グラフは、実際に現地に足を運ぶことによって紡がれた出来事と固有名のネットワークです。グラフを眺めていると、ネットや書籍だけで仕入れた知識と違って、経験が伴う分、強烈な印象を伴って脳裏に蘇るはずです。しかも、世の中に二つと無い自分だけの記録です。

投稿された写真と同様、足跡グラフも公開されますので、他の旅人の足跡グラフを眺めるのもきっと楽しいはず(この文章を書いてる時点では管理者自身のグラフしかないので推測です)。

管理人の足跡グラフ

固有名の提案

現地で「固有名」の痕跡を探す」 にも説明がありますが、「現地で痕跡らしきものを見つけたけど、ユメアト情報にその固有名がない」ということは少なからずあると思います。その場合は、痕跡の写真と共に、運営チームに固有名の提案をしてみて下さい。

ユメアトの提案

ユメアトの数は日々増え続けています。それでも「なんであの重要な場所・史跡がないの?」なんてことも、きっと多々あるでしょう。そのような場所・史跡の中で、既存のユメアトと接続できそうなものがあれば、ぜひ運営チームに提案してみて下さい。

ユメアトの候補となるためには、関係する「固有名」の痕跡があることが条件になります。 何を痕跡とするかは「現地で「固有名」の痕跡を探す」にも書きましたが、必ずしも固定された明確なルールがあるわけではありません。一見痕跡に見えないものでも、地元の人や専門家から由来を聞けば「なるほど」と思えるものもあるかもしれません。その辺も含めて面白い事案があれば是非お知らせ下さい。